売りのリスク管理について

売りのリスク管理について

オプションの売りは損失無限大。
とはいえ、コール売りで退場することはよほど枚数を増やさない限り無いでしょう。
問題はプットの売り。
金融危機や地震、テロなどテールリスク時に、プットの売りが致命傷になり退場することになる可能性は常にはらんでいます。
対策は以下の2つ
・必ず損切りの逆指値を入れておく
・ヘッジのロングを入れる

ネイキッドのプット売りをいれるのは、ほとんどないかと思います。っていうか禁止。
が、私は以下の2つの場合に限ってありとしています。
・年に数回ある暴落時にIVが相当上昇した際の超ファープット売り
・SQがかなり近くなり、すでに売っていたプットが屑化したためロングを外す結果としてのネイキッド

基本的にはプットの売りには必ずロングヘッジを同枚数入れること。でないと、デルタニュートラルにしていたとしても、ベガが暴落時に牙をむくこととなります。

3.11の東日本大震災での例をみてみましょう。
震災前に5円程度だった4P8000屑プットは震災後の週明け後に1000円くらいまで上昇しました。
ちなみに震災直後の3/11イブニングセッションではまだ10円程度と反応薄く、このあたりは逃げ場だった模様。
屑プット狙いで10枚売っていたとしたら(5万円狙い)、1000万の損失になるという恐ろしさ。ロングのヘッジか逆指値損切り設定の重要性がわかります。
なお、逆指値損切り設定をする場合は指値では絶対だめで成行です。

冒頭でも書きましたが、コール側はこういった極端に1日で動くケースはほぼ無いため、ネイキッド売りもありですが、証拠金の関係でロングを組み合わせたほうが無難です(コールレシオ等)
コール側の損失でよくあるのは、じり上げが続き気がついたらゆでガエル状態というもの。
待てばセータである程度挽回できるため、それを頼りにしていくと気がつくと..というケースですね。
毎回撤退ラインを決めるのは悩ましいです。今回途中まで組んでいたポジションも、レンジブレイクと思って手仕舞いしたら結局騙しでそのままにしていれば大きな利益だった..という。このあたりはまだまだ勉強中でもあります。