›May 22, 2011
スノームービーの編集レベルをちょっと上げるための基礎知識(1)
これでも映像関係に10年ちょっとたずさわってますので、少しお役に立てればということで映像編集についてまとめてみたいと思います。
映像編集は、直感を大切にする技術ですが、理論的に裏づけられたものでもあります。そのあたりのセオリーやその理由を中心に説明します。
1.ショットサイズ(フレーミング)の違いとその意味
ざっくりこんな種類(1)超ロングショット(ELS)
編集では「引けば客観、寄れば主観」と言われます。従って遠景では状況説明に適している、寄りのサイズは注目させる、感情表現させるなどに適しています。
また一般的に引きでは、映像尺は長めになるのに対して、寄りでは短めになります。それは、寄りは引きに比べて見せたいところがはっきりしているため短い時間で内容を理解することができるからです。
寄り(アップ) 主観。感情。意味。尺短め。
↑
↓
引き(ロング) 客観。状況。尺長め。
もちろん一般的にという意味であり、あえて違う使い方をすることも。
2.類似したサイズはつながないという原則
同じようなカット・サイズをつなぐと、インタビュー映像の編集のようにカットの切り替わりになり違和感が出てしまいます。スノームービーの滑走シーンは、Long〜Fullのサイズが多いですが、同じようなイメージにならないように編集していきます。
とはいえあえて類似したサイズをつないで違和感を作る編集もあります。最近ではドラマ「BOSS」でそのような編集が多用されていますね。
3.ショットの組み合わせで意味を作る
以前作った「一眼レフ動画でパウダースキー」の動画のオープニングを例に。(1)フォーカスアウトから
(2)フォーカスイン 「八海山」スキー場。導入画面。状況説明として。
(7)これからロープウエイに乗ることをイメージさせ、本編へ・・。
こんな感じで、状況説明のオープニングを経て、本編へつないでます。
本編は結局あまり素材がなくて微妙な映像になりましたが(笑)
4.ちょっとした工夫 「アクションつなぎ」
別ポジのショットをアクションでつなぐことによってスムーズにつながります。例えば引きで2人がもみ合うシーンを見せておいて、パンチを繰り出すその瞬間にアップに切り替え、パンチが当たるシーンにつなぐ、など。
アクションつなぎのセオリーとしては7:3の割合でつなぎます。
先行ショットが7、後行ショットが3です。
たとえばスキーシーンでやってみるとこんな感じですかね、スキーNOW的な(笑)
続きはまた。
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