オプションの売買戦略(カプラン著より)

オプションの売買戦略(カプラン著より)


カプランのオプション売買戦略より。

われわれの取る99%は以下のオプションポジションである。

ニュートラルオプションポジション

適した市場状況:中ないし高水準のボラティリティレンジマーケット
同限月のファーのコールとプットを売るポジション。ショートストラングルとも呼ばれる。
ボラティリティが高くレンジが想定されるマーケットで効果的な戦略。
売りにINしないようにポジションの調整は必須。

フリートレード

適した市場状況:ボラティリティが低い時、トレンドのある市場
オプションを買ったあとに(思惑通り買った方向に市場が進み)、買ったオプションの価格と同じ価格で離れたアウトのオプションを売ること。これによって、市場がどう動こうとも損失がなくなるポジションが完成する。

レシオ・スプレッド

適した市場状況:高水準のボラティリティレンジマーケット。権利行使間のプレミアムの不均衡
原資産価格に近い権利行使価格のオプションの買い1枚に対してそれよりもアウトのオプションを2枚以上売る。
レシオは私もよく取るポジションですが利益になる確率も高くまた普通にネイキッドで売るよりも証拠金が安くてよいです。

カレンダースプレッド

適した市場状況:限月間の不均衡が生じた場合、期近のボラティリティが高いとき
SQまで2週間以内くらいに入ったところが仕掛けを検討するところ。
期近のオプションを売り、期先のオプションを買う。

イン・ザ・マネー・デビット・スプレッド

適した市場:権利行使間のプレミアムの不均衡やトレンドのある市場
イン・ザ・マネーかアット・ザ・マネーのオプションを買い、アウトのオプションを買うこと。
トレンド形成中の変動率の高い市場で仕掛ける戦略。

ノーコストオプション

アット・ザ・マネーに近いオプションを買い、アウトのコールとプットを売ること。
アウトを売ることによって受け取るプレミアムで別のオプションを買う戦略。
著書の本章には書かれていないが、「合成先物ポジション」もこちらに含まれるのだろう。