›May 30, 2011

映像編集の基礎知識(2) 場面転換

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場面つなぎ。
場面つなぎの手法を紹介してみたいと思います。
まあ細かい説明は読み飛ばして紹介している動画を見るだけでも面白いかと(笑)


代表的なつなぎ方は以下の5つ。

1.カット
一番基本となるつなぎかた。場面と場面をそのままつなぎます。


2.ディゾルブ
Aの素材からBの素材をクロスフェードさせてつなぎます。カットでつなぐと少し違和感が残るつなぎもディゾルブを使えば強引につなげてしまうことができるという効果もあり(笑)、使いすぎ注意w
また、カットでは伝わりにくい時間的な経過を伝えることができます。
例えば昼の場面から夜の場面へカットでつなぐと時間の経過は伝わりにくいですが、ゆっくりディゾルブでつなぐと時間の経過を意識させることができます。


3.フォーカスイン・フォーカスアウト
フォーカスが合っていないぼけた状態からだんだんとフォーカスが合っていく、またはその逆。シーンの最初や最後などに使われたり、意識の喪失を示すPOVショット(Point of View Shot 主観ショット)に使われたりする。意識を失う人のPOVショットとして、だんだんとフォーカスがぼけていく、みたいな。


4.ワイプ
円、四角、水平、垂直などいろいろな形で場面を変える。動画編集ソフトだとこのワイプってものがたくさん種類ありますが、正直使いどころが難しい。無理して使うと安っぽい映像になること間違い無し。使い方注意のつなぎかたです。あんまり使わないほうがいいかな。


5.黒フェード・ホワイトフェード
黒フェードは、他のつなぎ方と違って、各エピソードを明確に分割する効果があります。白フェードは、黒フェードより使いどころが難しいし多用はできないですが、たとえば強烈な明るい光から白にフェードさせてつないだりと、必然性がある場合にはうまくはまるつなぎ方です。
・黒フェード=どんなときでも使えるが、シーンをぶった切る効果あり。
・白フェード=必然性がある場合にうまくつかうと効果あり。


応用的なつなぎ方としては以下

1.マッチカット
カットの類似性(方向、速度、形状)を利用してスムーズにつなげる。

マッチカットといえば、巨匠ミシェル・ゴンドリー。
だいぶ今となっては懐かしい映像ですが、当時かなり感銘を受けたので。


2.モンタージュ
カットのつなぎかたによって意味を持たせる手法。
戦艦ポチョムキンのオデッサの階段が有名。

戦艦ポチョムキン、全編見てますが、個人的にはそんなに感銘は受けませんでしたが。。
なお、ブライアン・デ・パルマの「アンタッチャブル」の階段銃撃シーンは、オデッサの階段のオマージュと言われてますよね。


3.シャッター効果(アクションワイプ)
カメラを横切るモノを効果にして場面をつなぐ。例えば、人が壁の奥へ通り過ぎて行く瞬間に壁が大写しになり、そのあと別の場所につないで今度は別の場所の壁から人が出てくる・・など。(分かりづらいか^^;)
前回のオープニング動画では、人がカメラの前に大きくかぶった瞬間にカットを切り替えてます。

4.アクションつなぎ
こないだ紹介した通り、あるアクション(動き)を通してカットをつなげる手法。

5.スイッシュパン
左右にカメラをすばやく振ったときのブレを利用して(数フレーム)カットを切り替える。

6.空抜け
文字通り空を映してから場面切り替え。


最後にいろいろな手法を組みあわせて場面転換を意識させずにワンショットで撮ったかのようにしてみせている映像をどうぞ。↓


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