›September 20, 2016

GoProドローン Karmaついに発表!気になったポイントを...

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ついにGoProドローン、発表になりましたね。
私も発表のライブ中継を昨晩みながら、ニック・ウッドマンCEO同様興奮しておりましたが1日たって落ち着きました(笑)
ではここで、ドローン4年目の古参ドローンユーザーの私が、新しく出たGoProドローン,Karmaについてお話したいと思います。
というか気になるポイントをピックアップ。

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1.コンパクト
さて、当然意識したであろうDJIのPhantomと比べて、ポイントはやはりコンパクトになること。
折りたたんですっきり小さめなケースに収まります。これは雪山に持っていくにはポイント高いです。
そもそもGoProはそういう山や海などのシーンで使うことを考えられているので、そういったところでメインで使うユーザーにはとてもぴったりではないでしょうか。
ただし、DJIも同じようにコンパクトな機体を9月末にリリースしてくると思われますので(DJI Mavic)、そこと比較してみたいところではあります。
いずれにしても、最初に携帯性を最重要視して設計されたんだろうなあという設計思想が見てとれます。
プロモーション映像でも、使う機会が無くても邪魔にならないくらいコンパクトにしたかった、的なことを言ってましたしね。

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2.手持ちジンバル標準装備

なるほど、たしかにこれは有効ね。山で撮る場合、空撮もしたいけど地上でも撮りたいですよね。
そんなとき、ジンバルを手持ち化できたら一石二鳥。 滑りながら手ブレしない映像を撮って、いい場所ではドローンに付けて空撮。
2つカメラを買う必要が無くなるし、何より持ち物を減らせるのは大きいよね。
あと、ダウンヒルの映像見た感じでは結構スタビライザーは優秀そうな予感です。

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3.価格
ドローン本体、3軸ジンバル、手持ち棒、プロペラ、バッテリー、ケースなど一式そろって日本円で9万円とのこと。
手持ちジンバル付きと考えるとお得感出て来るよね。DJIで言えばOSMOがセットになったみたいなもん。
ただしここにはカメラは含まれていないので注意。GoPro4持ちにはお得感あるかな。
新規でセット購入するならHERO5か5セッション。 (日本円はまだ未発表。$1099〜$1199)
あとは、バッテリーが1万円くらいなので、ファントムに比べると半分程度。そこはとても魅力的。
ただし、ファントムのインテリジェントバッテリーと比較してどの程度機能があるのか分からないので単純に価格だけでは言えないけど。

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4.2オペ
おそらくコントローラーとwi-fiバインドすることで、スマホやタブレットからドローンのカメラなどの操作が出来るようになりそうです。
DJIでいうとINSPIREが2オペできますよね。カメラ操作以上のどこまで出来るのか今日にがあるところです。
インスパはカメラのローテ(パン)が出来るので、カメラ操作を分ける重要性があったのですが、Karmaは構造的にそれは無理そう。
ティルト操作とカメラセッティング以外に何が出来るのか、がポイントとなりそうです。まあそれでも2オペできるのは楽しそうですけどね。

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5.カメラ位置
カメラがかなり前側についています。これによって、スピードを出して前進してもプロペラが写り込まないという利点があります。
ただし、バランスが崩れるというデメリットもあるかとは思いますで、このあたりはどう調整しているのか気になるところでもあります。

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6.メンテナンス性
メンテナンスがしやすいように各パーツが壊れてもあとから購入して取り替えられるように作られています。
このへんはDJIも見習いなさいという感じです(笑)

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さて、ここまで利点を中心に見て参りましたが、古くからのドローンユーザーとして劣るポイントも指摘しておこうと思います。
その前に仕様を。
最高速度:35mph (15m/s)
最大距離:1000m
最大飛行高度:4,500m
最大風圧抵抗:22mph (10m/s)
運用周波数:2.4 GHz 寸法 (すべてを開いた状態/プロペラなし)
長さ:303mm 幅:411mm 厚み:117mm
寸法 (折り畳み/輸送)
長さ:365.2mm
幅:224.3mm
厚み:89.9mm
プロペラの長さ:25.4cm (10in) }
重量:1006g
フライト時間:最高20分

まず電波到達距離1000m。ファントムの半分程度です。
障害物などがあればこの半分以下になることは十分想像できます。
ただし、そもそもGoProKarmaの想定シーンは街ではなく、山や海など大自然でしょう。
であればまあ十分なのかもしれません。

次にフライト時間20分。十分に思えるかもしれませんが、DJI Phantom3が公称25分で実質15分程度というのを考えると、おそらく10分ちょっと程度がいいところなのではないでしょうか?
これは実際テストしてみないとなわけですが、もしそのくらいであれば、ちょっと不安要素かもしれませんね。

それからGoPro特有の魚眼レンズ的歪み。 スポーツシーンを撮るには広角で歪んでいても面白いのですが、風景を撮るには歪みは適しません。
あくまでスポーツシーンメインなら気にならないかもしれませんが、風景もたくさん撮りたい人にとっては気になるポイントです。

専用のコントローラーは、おそらくHDMI出力が無いのではないでしょうか?
ヘッドマウントディスプレイなどを装着して昼間でもしっかりくっきり映像を見たい人にはちょっと不満かも。

最後に最も気になる点としては、初モノであるということ、つまり信頼性です。
故障率、落下率、ノーコン率など果たしてどのくらい不具合が出て来るのか。
DJIもPhantom1のときは結構危ない事例、おかしな挙動多かったですが、今は安定しました。
GoProは最初から安定したものを作ってこれるのでしょうか? 
個人的には、落ちることを想定してまだ街では飛ばしたくないですね(笑)

とはいえ、GoProもなかなか魅力的なものを作ってきたなという印象です。
今後の判断は月末のDJIの新商品発表を待ちたいとは思いますが。 現場からは以上です。

  
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